2002年に小泉首相と当時の金正日国防委員長が会談して署名した日朝平壌宣言について、朝日新聞は17日、当時の金大中大統領が少なからぬ役割を果たしたと伝えました。
それによりますと、金大中大統領は2002年、小泉首相の訪朝に先立って、特別補佐官を平壌に送り、拉致問題を認めて日本と国交正常化をすれば、経済再建を早めることができると金正日国防委員長を説得したということです。
また、金大中大統領は在任中に小泉首相と会談する度に、平壌を訪れて金正日国防委員長に会うことを勧めたということです。
金正日国防委員長は、2002年9月に小泉首相と会談して、拉致問題を認め、再発防止を約束、日朝平壌宣言に署名していました。
北韓の朝鮮中央通信は、日朝平壌宣言からちょうど10年となった17日、拉致問題はすでに解決済みであると改めて強調し、日本が北韓との関係発展を望むなら、北韓に対する敵対視政策を捨て、平壌宣言の内容を尊重すべきだと主張しました。