ソウル市蘆原(ノウォン)区の道路で、アスファルトから出たとみられる放射線が検出され、近くの住民およそ100人あまりが基準を超えて被爆していた可能性があるとして、健康診断を受診することになりました。
ソウル市の蘆原区月渓(ウォルゲ)洞のアスファルト道路では去年11月、大気中の放射線より高い放射線が検出され、周辺の住民を対象に調査を進めてきました。
調査に参加した檀国(タングク)大学のハ・ミナ教授は、「去年12月から今年2月までの間、周辺の住民1万人を対象に調べた結果、およそ100人が年間基準値の1ミリシーベルトを超える被爆量になったとみられる」と述べました。
韓国では原発による放射能漏れでなく、自然放射線で基準値を上回る被爆が確認されたのは今回が初めてです。
ハ・ミナ教授は「今のところ、健康に問題ないとはいえ、今後50年間、追跡管理する必要がある」と話していて、ソウル市では近く、周辺の住民およそ1000人を対象に大規模な健康診断を行うことにしています。