韓半島西の西海の軍事境界線・北方限界線を侵犯し、韓国海軍が警告射撃を行った漁船について、北韓は北方限界線を侵犯したのは北韓の漁船ではないとする談話を発表して反発しました。
北韓の祖国平和統一委員会は23日に発表した談話で、「傀儡の輩が西海の軍事境界線付近で挑発行為をしたのは、戦争に火をつけるための謀略だ」としたうえで、「南北間に安全保障問題を浮かび上らせることで、大統領選で保守党に有利な世論を作る狙いがある」と主張しました。
また、北方限界線を越えた漁船は北韓のものではなく、中国の漁船だと主張しています。
こうした主張は、北方限界線を侵犯したのは中国の漁船だとすることで、一連の事態についての責任を韓国側に転嫁する狙いがあるものと見られています。
韓国軍は、中国の漁船は旗や漁労装備などが北韓の漁船とははっきりとした違いがあり、遠くからでも識別できることから、北韓の主張には信頼性がないとしています。