韓国では脳死状態の患者からの臓器提供は、脳死判定の手続きを簡素化したことなどにより、この9年間で10倍に増えています。
保健福祉部などのまとめによりますと、去年、不意の事故などで脳死状態となった人からの臓器提供は368件で、2002年の36件に比べて10倍以上に増えています。
臓器提供者を年齢別にみてみますと、35歳から49歳までが全体のおよそ40%を占めて最も多く、性別では男性が242人と女性より2倍近くになっています。
また脳死後や死後に臓器を提供する意思を登録した人は、今年8月現在、110万人あまりに上っています。
臓器移植の専門家は、脳死判定後の臓器提供が増えていることについて、「家族の承諾があれば脳死での臓器提供ができるようになったほか、脳死判定の手続きが簡素化されたことなどがある」と指摘しています。