都会生活を止めて地方に移住し農業に就く帰農世帯が、2001年から去年までの11年間で12倍に増えたことがわかりました。
国会農水産委員会がまとめたところによりますと、帰農世帯は2001年には880世帯でしたが、去年は1万500世帯にのぼっています。
帰農世帯が移り住んだ地域としては、去年は江原(カンウォン)道が2100世帯ともっとも多く、続いて全羅南(チョンラナム)道が1800世帯、慶尚南(キョンサンナム)道が1700世帯の順でした。
一方、農村へ移り住んだものの適応できずに、1年以内に再び都市へ戻った「逆帰農」世帯も増えています。
農林水産食品部がおととしの10月にまとめたところによりますと、2008年の帰農世帯2200世帯のうち145世帯が、2009年の帰農世帯4000世帯のうち221世帯が再び都市へ戻ったということです。
これについて農水産委員会の関係者は、「農村に移り住んでも、コミュニティーに溶け込めず、都市へ戻るケースが増えている。帰農世帯が農村社会の一員として根を下ろせる仕組みが必要だ」と指摘しています。