済州島の南西150キロにある暗礁「イオ島」が、日本の防空識別区域内にあり、韓国の航空機や艦艇がイオ島の上空や周辺海域に近づく場合、日本政府に事前通報していることが分かりました。
韓国軍の消息筋によりますと、岩礁の「イオ島」は、韓国戦争中の1951年、アメリカ太平洋空軍司令部が設定した韓国の防空識別区域の中に入れませんでしたが、日本が1963年に設定した防空識別区域はイオ島を盛り込んだということです。
韓国政府は調整に向けた交渉を日本側に要求していますが、日本は今のところ消極的な姿勢を見せています。
イオ島は、1984年に韓国によって存在が確認され、海洋水産部は2003年にイオ島に海底の地形や潮流を観測するための科学基地を完成させましたが、このところ中国が管轄権を主張する動きをみせています。