韓国の国立水産科学院がふ化したばかりのウナギの仔魚(しぎょ)をシラスウナギにまで育てることに成功しました。
ウナギの受精卵をふ化させてシラスにまで育てるには、深海に似た環境をつくることや適切な餌を開発することが必要で極めて難しいとされ、韓国ではこれまで、自然産のシラスを獲って養殖場でウナギに育てる不完全養殖が行われていました。
国立水産科学院の研究グループでは、失敗を重ねながらも、必須栄養素が含まれた特殊液体飼料の開発に成功し、ふ化したばかりのウナギの仔魚をシラスウナギにまで育てる養殖に成功したということです。
ウナギの仔魚をシラスウナギにまで育てることに成功したのは、日本に次いで韓国が2番目です。
韓国内でのシラスの需要量は年間30トンですが、韓国での漁獲量はわずか1.5トンしかなく、シラスの供給不足が続いていますが、今回の成功で国内需要に対応できるだけでなく、ウナギの大量生産から輸出の大幅な増加につながるものと期待されています。