ボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナルスクールに在学中の北韓の故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の孫、キム・ハンソルさん(17)がフィンランドのテレビ局のインタビューに対し、「南北統一を夢見ている」と述べていたことがわかりました。
これは、北韓情報専門のウェブサイト「ノースコリアン・エコノミーウォッチ」が18日伝えたものです。
それによりますと、故金正日国防委員長の長男、金正男(キム・ジョンナム)氏の息子キム・ハンソルさんは、耳にピアスをつけたスーツ姿で、流ちょうな英語でインタビューに応じました。
そのなかで、ハンソルさんは、「マカオで韓国人の友人と多く交流した。初めはぎこちなかったが、お互いを少しずつ理解していくうちに、南北の言語と文化がどれだけ同じものかがわかった。韓国に行くこともできず、現地の友人にも会えないのはあまりにも悲しいので、私は統一を夢見る」と語りました。
そして、南北の対立については、「一方の肩を持つことはない。韓国と北韓の短所と長所を正しく見極めたい」と強調しました。
ハンソルさんはまた、「祖父の金国防委員長と叔父の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に会ったことはなく、祖父が独裁者であることを知らなかった。両親からは、食事の前に飢餓に苦しむ人々を考え、自分の置かれている環境に感謝するように教えられた。いつか北韓に戻り、住民の暮らしを改善したい」と述べました。
ハンソルさんは、インターナショナルスクールを卒業して大学に進み、大学卒業後は人道主義活動に取り組みたいと抱負を語っています。