韓国南西部の全羅南道沖合で、不法操業中の中国漁船の漁船員がだ捕しようとした海洋警察が発射したゴム弾にあたって死亡した事件で、国立科学捜査研究院は20日、この船員を解剖し、「ゴム弾があたった衝撃で心臓が損傷して死亡した」と暫定的に発表しました。
国立科学捜査研究院では、「詳しい死因を確定するには今しばらくかかる見通しだが、事案の重大さを考慮し、出来る限り早く最終的な解剖の結果を発表したい」としています。
海洋警察では、「ゴム弾にあたった衝撃で心臓が損傷して死亡した」とする国立科学捜査研究院の所見を受けて、不法操業の取締りで今後もゴム弾を使用するかどうかを検討することにしています。
海洋警察は、去年12月に海洋警察隊員が不法操業中の中国人船員に切りつけられて殺害される事件が起きたのきっかけに、ゴム弾を使用しています。