北韓と中国が共同で開発を進めている北韓最初の経済自由貿易地域の羅先経済特区に、中国が電力供給を行う動きをみせています。
中国のラジオ放送が27日、伝えたところによりますと、吉林省琿春市から北韓の羅先経済特区をつなぐ66キロボルトの送電線路98キロを建設し、羅先市に変電所を設置する送電事業の妥当性研究報告書が、
最近、中国国家電力網公社の基礎審査を通過したということです。
中国当局は、技術的な補完作業を経て、近く羅先経済特区への電力供給事業計画を最終的に決める方針です。
羅先経済特区には現在210余りの企業があり、このうち8割程度が外資誘致による合弁企業だということですが、電力供給が課題になっています。
ところで、北韓当局は25日、日本のメディアに対して、羅先特区の羅津港や水産物加工会社、ホテルを公開しました。
北韓が日本の報道陣に羅先経済特区を披露するのは珍しいことで、水産物加工会社の従業員は、「現在は主に中国に水産物を輸出しているが、以前は日本が最大の輸出先だった」と説明したということです。