韓国独自のロケット「ナロ号(KSLV-1)」の打ち上げが、予定されていた26日午後、急きょ中止になりましたが、航空宇宙研究院は27日午前から技術的な欠陥を究明するための点検に取り掛かりました。
ナロ号は、26日午前、打ち上げ予定時刻の4時間前になって、ロケットの燃料漏れが見つかり、打ち上げが延期されました。
航空宇宙研究院は、26日午後、ナロ号を発射台から分離して組み立て室に戻すとともに、27日午前から問題が発生した1段目のロケットと発射台との間のヘリウムガス注入部の重点的な点検を始めました。
科学技術部では、技術的な分析が終わった後、早ければ28日にも発射管理委員会を開き、今後の発射日程を決めることにしています。
しかし専門家の間では、発射準備には少なくとも3日かかることから、次の発射は来月中旬以降に先送りされる可能性が高いものとみています。
ナロ号には、地球や大気を観測する科学技術衛星が搭載されます。