韓国では、20歳以上の成人のうち、大学卒業者が5人に2人にのぼり、高学歴でも就職ができない就職難が深刻化しています。
韓国の統計庁が29日、2010年の人口調査をまとめて発表したところによりますと、韓国の20歳以上の成人はおよそ3677万人で、このうち、大学卒業者はおよそ1588万人と43%を占め、5人に2人にのぼっています。
韓国の大学卒業者の割合は年々増え続け、1980年の10%余りが10年後の1990年にはおよそ19%とほぼ倍増し、さらに20年後の2010年には40%を超えたことになります。
また、高卒者の割合は1995年におよそ40%にまで上昇しましたが、2010年にはおよそ33%にまで落ち込んでいます。
一方、大学卒業者の就職率をみますと、2000年の68%余りから2010年には55%にまで落ち込み、高学歴であっても就職できない人が増えて、就職難の状況はさらに深刻になっています。
こうした高学歴化に伴い、塾や家庭教師などにかかる学校以外の教育費も去年、20兆ウォン、およそ1500億円と年々膨らんでいて、社会問題となっています。