ソウル大学への合格者は、首都圏出身者の割合が年々高まり、ソウル市内でも地域格差が広がっていることがわかりました。
政府系研究機関の韓国開発研究院(KDI)が5日、まとめたところによりますと、高校卒業生1万人あたりのソウル大学への合格者の数は、ソウルが2000年に90人だったのが去年は95人に、京畿(キョンギ)道が31人から40人に増えましたが、釜山(プサン)、大邱(テグ)、仁川(インチョン)、光州(クァンジュ)、大田(テジョン)、蔚山(ウルサン)の6つの広域市からは、2000年に合わせて70人だったのが、去年は43人に減り、首都圏と地方の広域市との間では2倍以上の開きがありました。
韓国開発研究院はこの原因について、地方の学校教育の競争力が低下し、首都圏と地方の経済力の差も広がっているためとみています。
ソウルの高校生は塾などのいわゆる私教育に一人平均1か月42万ウォン使っているのに対して、6つの広域市では24万5000ウォンで、私教育への依存度でも格差が出ていました。
さらにソウル市内でも区によって格差が大きくなっており、高校卒業生1万人あたりのソウル大学への合格者の数は、一番高い江南(カンナム)区が173人、瑞草(ソチョ)区が150人なのに対して、九老(クロ)区と衿川(クムチョン)区がそれぞれ18人、冠岳(クァンアク)区が22人と、上位と下位の間で9倍の格差がありました。