北韓は今月末、重大な問題について議論するため、朝鮮労働党の最高意思決定機関である中央委員会の全員会議を開くことを明らかにしました。
これは、朝鮮中央通信と労働党の機関紙「労働新聞」が27日伝えたものです。
それによりますと、召集の理由について、「主体革命の偉業を遂行するうえで、決定的な転換を図るための重大な問題を討議するため」としていますが、具体的な内容については触れていません。
労働党の最高意思決定機関である中央委員会全員会議は、国の政策の大筋を決めるほか、中央委員会における組織のあり方などを再編するための機能を持っています。
今回の全員会議は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記体制になって初めてのもので、北韓としては、これまでの政策について評価するとともに、食糧難などの経済的な難局を打開するための対策を打ち出すものとみられます。
今回の全員会議について、北韓専門家は、労働党の組織や人事、主要政策について決定するほか、韓国とアメリカに対する北韓の政策を明らかにするものとみられ、決定される政策は来月1日に平壌(ピョンヤン)で開かれる最高人民会議で了承されることになります。