北韓は31日、労働党中央委員会全体会議を開催し、核武装と経済発展を同時に進めるとする新しい政治路線を採択しました。
全体会議で、金正恩第1書記は、「核兵器は民族の生命であり、統一のための国宝だ。核兵器はドルと変換するための取引きの対象ではない」と強調したうえで、「核実験に対する国際社会の制裁には決して屈しない」と述べ、核開発はあくまでも断念しないとの考えを示しました。
こうした新しい政治路線について、朝鮮中央通信は、核武装を進めることで強固な安全保障体制を確保するとともに、経済発展により力を入れることこそ、社会主義強盛国家建設のための最も革命的で人民的な路線だとしています。
また、金正恩第1書記の発言は、アメリカに対して核開発を断念しないとの姿勢をアピールするとともに、住民の生活水準向上にも力を入れることを強調することで、支持基盤を強めるねらいがあるものと見られます。