国際ハッカー集団「アノニマス」は、北韓の対外宣伝用ウェブサイトをハッカー攻撃し、金正恩第1書記の辞任や核開発の停止を求めたことが分かりました。
これは、「アノニマス」が4日、「北韓による挑発行為を受けてハッカー攻撃を仕掛けざるを得なかった」とする声明を発表して明らかになったものです。
攻撃のあった北韓の対外宣伝用サイト「我が民族同士」の「ツイッター」には、「侵入完了」というメッセージが続々書き込まれ、北韓の「反帝民族民主戦線」と「私たちの民族講堂」のウェブサイトのトップページには、金正恩第1書記の写真が西遊記の猪八戒のイラストを合成した画像に書き換えられたということです。
この画像には、指名手配の報奨金「100万ドル」という金額とともに、「人民が餓死している傍らで、金銭を浪費し、核兵器で世界の平和を脅かしている」と書き込まれ、金正恩第1書記の辞任や核開発の停止を求めています。
また、「アノニマス」は「我が民族同士」の会員9000人あまりの名前や生年月日、メールアドレスなどの情報をネット上に公開していて、なかには、韓国のポータルサイトのアカウントも2000あまり含まれていることから、検察当局がその経緯などを調べることにしています。