がんを患っている家族を看病している保護者のうち8割が、うつ症状を持っており、2割は自殺衝動を感じているなど、精神的な問題を抱えていることが分かりました。
国立がんセンターによりますと、全国のがん患者990人の保護者を対象に精神的な健康度をチェックするためのアンケート調査を行ったところ、全体の82%がうつ症状を持っていたということです。
さらに、ここ1年以内に自殺衝動を感じたことがあると答えた人の割合は18%で、実際に自殺を試みた人も3%いました。
これについて国立がんセンターは、「がんは治療期間が長く、患者を看病する保護者の負担も大きいので、患者だけではなく、保護者の精神状態に対する医療スタッフや家族の配慮が必要だ」と指摘しています。