北韓は、中距離弾道ミサイル「ムスダン」の発射準備を停止したもようですが、韓米両軍は北韓がミサイルを撤収するまで、監視態勢を維持する方針を明らかにしています。
これは、韓国の連合ニュースが日本の朝日新聞の報道として伝えたもので、韓国とアメリカ、日本の政府関係者の発言として、北韓は東部の元山で進めていた「ムスダン」の発射準備を停止するとともに、アメリカ軍も監視態勢を一時的に緩和したもようだと伝えました。
北韓は今月初めに「ムスダン」を東部の元山に移動配置して以来、地上基地との間で頻繁に交信し、レーダーの電波なども受信されていましたが、20日以降は一切こうした動きがないということです。
これに対して、韓国国防部の関係者は29日、地上基地との通信やレーダーの電波などが受信されていないとの情報は、未確認であり、韓米両軍は北韓がミサイルを元山から撤収するまで、監視態勢を維持する方針だということです。
一方、消息筋によりますと、北韓は戦勝記念日として祝う7月27日に大規模軍事パレードを行うための準備を進めているもようで、韓国とアメリカ、日本は、この日に北韓がミサイルの発射核実験などの軍事挑発を行う可能性もあると見て、韓半島周辺海域に継続してイージス艦を配置し、パトリオット・ミサイルによる迎撃態勢も維持するということです。