2008年2月に放火されて大部分が消失したソウルの南大門、崇礼門が、5年3か月の復元工事を終えて、29日、マスコミに公開されました。
崇礼門は、朝鮮王朝時代の都、漢城の南の門で、国宝第1号に指定されていますが、2008年2月10日、放火されて木造の楼閣の大部分が焼失しました。
今回の復元作業は、朝鮮時代に建てられた原形を再現することに重点を置き、日本植民地時代に1.6メートル高くなっていた周囲の地盤をもとの高さに戻すとともに、門の両側には1907年に取り壊された城郭の一部が再現されました。
また「崇礼門」と書かれた扁額も、1954年の補修の際に一部書体が変わっていましたが、今回、建設当時の譲寧大君の書体に復元しました。
さらに赤外線熱感知器や煙感知器、スプリンクラー、監視カメラ等のシステムも設置されました。
文化財庁は、復元を祝う記念式典を5月4日に行い、その後、一般公開する予定です。