高齢者に対する虐待行為をする加害者は、「息子」が一番多いことがわかりました。
ソウルの高齢者保護機関2か所がまとめたところによりますと、これまでに届けられた458件の高齢者虐待の半数近い193件が、息子によるものだったということです。 続いて夫や妻からの虐待が83件と2番目に多く、娘からの虐待が66件、嫁からの虐待が31件の順でした。
息子による虐待がもっとも多い理由としては、ほとんどの場合、息子が親を扶養していることが挙げられ、親世代と子ども世代の間の価値観の違いによる対立が、虐待につながっているものとみられます。
一方、高齢者夫婦が子どもと同居せずに2人だけで暮らすケースが増えたことで、嫁としゅうとめの対立は減ったものの、配偶者が虐待するケースは増えています。
虐待を類型別にみますと、心理的虐待が337件でもっとも多く、次いで身体的虐待や放置、経済的虐待の順でした。
専門家は「高齢化社会を迎えて、高齢者虐待を防ぐための地域ぐるみの監視や支援が必要だ」と指摘しています。