北韓が寧辺(ヨンビョン)に建設中の実験用軽水炉について、アメリカの研究者の分析で、ほぼ完成した原子炉が来年前半にはフル稼働に入る可能性があるとの見方を示しています。
これは、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の北韓研究者が1日、自らの分析サイト、「38ノース」で明らかにしたものです。
それによりますと、3月27日に撮影された人工衛星の画像の分析で、 北韓が実験用軽水炉を建設している寧辺(ヨンビョン)の現場では、建設用クレーンがすでに撤去されていて、原子炉の外装と内部設備ともに作業がほぼ終わっているとの見方を示しました。
また、核燃料を入れれば、軽水炉は数か月以内に試験運用を始めることができるほか、作業が順調に進めば、2014年前半にもフル稼働に入ることができると分析しています。
また、38ノースは、「この軽水炉は電力生産用に設計されたものだが、核兵器に使われるプルトニウム生産に転用される可能性もある」と指摘しています。