旅行先の北韓で逮捕され、敵対犯罪行為の罪で15年の労働教化刑を言い渡された韓国系アメリカ人について、アメリカ政府は恩赦と釈放を求めました。
この男性は、韓国系アメリカ人男性ケネス・ベ氏で、去年11月に北韓を訪れた際に逮捕され、先月30日、北韓の最高裁が敵対犯罪行為の罪で15年の労働教化刑を言い渡しています。
この男性について、アメリカ国務省の報道官は3日の定例会見で、「海外にいるアメリカ人の安全は何よりも重要だ」としたうえで、北韓に対して「男性の恩赦と釈放を求める」と述べました。
また、報道官は、「平壌のスウェーデン大使館がこの男性と数回にわたって接触したものの、具体的な嫌疑は見当たらなかったようだ。アメリカ政府は、北韓の司法システムが正当な手続きと透明性に欠けていることを以前から憂慮している」と指摘しました。
この問題に関連して、北韓に特使を派遣することについては、「今のところ派遣する考えはない」としています。