去年の10周年公演を最後にいったん幕を下ろしたかと思われていた北韓の「アリラン公演」が、内部の結束と外貨獲得のために、ことしも行われるもようです。
北韓への観光を専門にしているスウェーデンの旅行会社は、競技場などで多数の人もが動いて、いろいろな模様を作り出す芸術公演のアリラン公演が、ことし7月22日から9月9日までの間、毎週4回ずつ行われると6日、紹介し、観光客の募集に乗り出しました。
公演内容は、これまでは主に故金日成(キム・イルソン)主席の生涯や北韓政権の歴史についてでしたが、ことしは金正恩(キム・ジョンウン)第1書記をたたえる内容も盛り込まれると思われます。
この公演がことしも開催されることについて専門家らは、国際社会からの圧力が激しいなか内部の結束を図るとともに、外貨を獲得する狙いがあるものとみています。
アリラン公演は、競技場のスタンドにいる10万人以上が一糸乱れない演技で模様や文字などを描く大規模なマスゲームで、2002年に北韓の故金日成主席の生誕90年を記念して初めて披露され、北韓の外貨獲得源となっています。