操業が中断している開城(ケソン)工業団地から引き揚げている北韓の労働者について、北韓は中国に対して受け入れを打診しているもようです。
これは、日本の朝日新聞が9日、匿名の中国当局者の話として伝えたものです。
それによりますと、北韓の地方政府高官は先月中旬、中国遼寧省丹東市を訪れ、開城工業団地から引き揚げた労働者について、新たな受け入れ先が必要になっているとして、中国に派遣する北韓労働者を増員させてほしいと要請し、中国側は難色を示したということです。
開城工業団地については、北韓が先月初め、米韓合同軍事演習に反発して、団地内の韓国企業で働く5万3000人あまりの全員を撤収させ、韓国企業の関係者も全員引き揚げたことから、現在も操業が停止されたままになっています。
北韓では、工業団地の操業の停止が長引くとみていて、新しい外貨獲得先を探しているものとみられます。