北韓の対外宣伝用サイト「我が民族同士」の韓国人会員について、韓国の国家情報院や検察などが調査したところ、およそ1800人あまりの韓国人会員のうち、135人がスパイ行為などの利敵行為の疑いがあることがわかりました。
韓国の国家情報院、検察、警察によりますと、国際ハッカー集団の「アノニマス」が公開した「我が民族同士」の会員9000人あまりの中に、自発的に加入した韓国人が1800人あまり存在し、このうち135人が北韓の体制に同調したり、北韓をたたえる文書を積極的に流布したりした利敵行為の疑いがあるということです。
135人は、会社員や社会団体・宗教団体の関係者、マスコミ関係者など幅広く、国家保安法に違反したり、反政府デモなどで刑事処罰を受けたりした人も多く、なかには政治犯として収監され、刑期を満了したにもかかわらず、拘留が続く非転向長期囚や、北韓への密入国を試みた人などもいるということです。
捜査当局では、さらに捜査を続ける方針で、最終的には100人前後が起訴される見通しだと話しています。