北韓は、「革命首脳部」の安全を守った平壌市の女性交通警察官に、「英雄」の称号を与えたことを明らかにし、金正恩第1書記が交通事故に遭う寸前になったとする見方が出ています。
朝鮮中央テレビは9日、平壌市の女性交通警察官が「予期しない状況で『革命の首脳部』の安全を命がけで守った。この女性交通警察官には『英雄』の称号が授与された」と伝えました。
朝鮮中央テレビは、「革命の首脳部」や「予期できない状況」について具体的に説明していませんが、「英雄」の称号は最近では長距離弾道ミサイルや核実験に関わった科学者に授与されるなど、北韓では最高の栄誉とされ、女性交通警察官に授与されるのはきわめて異例です。
このため、北韓観測筋の間では、「革命の首脳部」は金正恩第1書記を指し、「予期できない状況」は交通事故を意味し、この警察官が金正日第1書記を事故から未然に防いだのではないかとする見方が出ています。
一方、一部には、この女性交通警察官が金正恩第1書記の暗殺計画を阻止したのではないかとする見方も出ていて、関心が高まっています。