脱北者が多く住んでいるとされる中国の東北3省には、脱出した北韓女性が出産した子ども2万人あまりがいるという見方が示されました。
韓国の統一研究院が13日に発行した、ことしの北韓人権白書によりますと、去年の時点で、中国の遼寧省、吉林省、黒竜江省の東北3省にいる脱北女性の子どもは、最低で1万5000人、最大で2万5000人に上ると推定されるということです。
中国に滞在する脱北者の数は、この数年間は大きな変化がありませんが、脱北女性が中国で出産した子どもの数は、2009年に7500人だったのが、その後大幅に増えています。
これは中国に脱出した脱北女性が、子どもを中国に残して独りで韓国入りすることが多いうえ、中国に滞在している間に複数の子どもを産んでいるためとみられています。