北韓の国防長官にあたる人民武力部長人事で、強硬派の金格植大将から人民軍第1軍団長のチャン・ジョンナム氏に交代したことについて、開城(ケソン)工業団地をめぐる問責との見方が出ています。
これは北韓の事情に詳しい消息筋が14日、KBSに明らかにしたものです。それによりますと、北韓は軍部の主張に応じて、開城工業団地で働く北韓労働者全員を引き揚げたものの、得られた利益が何もなかったことから、その責任を問う軍幹部の交代が近くあるとの情報が入っていたということです。
またこの消息筋は、人民武力部長の交代以外にも、軍部の交代がさらに行われるとの情報もあったということです。
朝鮮中央通信は今月4日まで、強硬派の金格植大将を人民武力部長として紹介していましたが、13日、金正恩第1書記が人民軍の演奏会に出席した際、チャン・ジョンナム人民武力部長が随行したと伝えて、異例の早期の交代があったことが分かっていました。