韓国の済州島で、39度の高熱や下痢、嘔吐の症状などで治療を受けていた70代の男性が死亡し、韓国の疾病管理本部では、マダニが媒介するウイルス性感染症、SFTS=重症熱性血小板減少症候群の感染によるものではないかとみて詳しく調べています。
この男性は、今月6日から39度の高熱や下痢、嘔吐の症状で意識が低下し、済州市内の病院で治療を受けていた70歳代の男性で、16日午前、敗血症で死亡したということです。
済州道によりますと、男性にはマダニにかまれたような痕があり、症状がマダニが媒介するウイルス性感染症、SFTSの症状によく似ていたことから、10日に血液を採取し、国立保健院に疫学調査を依頼しています。
韓国疾病管理本部によりますと、韓国でもSFTSウィルスが韓国国内で生息するフタトゲチマダニから発見されていて、さらに詳しく調べています。
SFTSは、日本では今年1月に初めて確認され、これまでに8人の感染者が確認され、このうち5人が死亡していますが、韓国では今のところ人への感染は確認されていません。