今年で33回を数える5月18日の「5.18民主化運動記念日」を前に、舞台となった南西部の全羅南道光州市では、17日、遺族会や市民などによる追悼行事が相次いで開かれています。
5.18民主化運動は、1980年5月18日、光州市民の民主化運動を全斗煥軍事独裁政権が弾圧し多くの市民が犠牲になったものです。
記念式典は18日、光州市の国立5.18民主墓地で政府関係者も参加して行われますが、これを前に、5.18民主有功者遺族会は17日、墓地に集まり、犠牲者の霊を慰める儀式を行いました。
また午後は、全南大学で全国の大学生が集まる追悼式が、光州駅では全国労働者大会が開かれ、韓国の民主化のため尊い命を失った光州市民の霊を慰めました。
ところで、5.18民主化運動の33周忌記念行事委員会は、18日に行われる政府主催の記念式典で、委員会側が要請した民主化運動のテーマソングとなっている「あなたのための行進曲」の提唱を国家報勲処が許可しなかったことに反発し、式典をボイコットする構えをみせています。国家報勲処は、光州民主化運動を象徴する「あなたのための行進曲」について、握りこぶしで腕を振りながら提唱する代わりに、合唱団による合唱を行う方針を決めています。
「あなたのための行進曲」は、光州民主化運動で犠牲になった市民の霊魂結婚式で初めて歌われた歌で、李明博(イ・ミョンパク)政権発足前は、毎年、記念式典で提唱されていました。