北韓が2日連続して短距離ミサイルとみられる誘導弾を発射したことについて、韓国軍は韓国やアメリカに揺さぶりをかけるねらいがあり、さらなる軍事挑発につながる可能性もあるとして、監視態勢を強化しています。
韓国軍当局は、北韓が東部の元山から東の海上に向けて18日に3発、19日に1発の短距離ミサイルとみられる誘導弾を発射したことを確認しています。
これについて、韓国軍は、韓米などが北韓に対話に応じるよう促す中で、中国が国連安保理の制裁に加わったことから、北韓としては強硬姿勢を崩さない姿勢を強調することで、関係国に揺さぶりをかけ、有利な方向へ局面を転換するねらいがあるのではないかとみています。
国連安保理の対北韓制裁決議では、北韓の弾道ミサイル発射に対して、追加制裁を検討するとしていて、短距離ミサイルには触れておらず、北韓としては強硬姿勢を示しながらも国際社会の批判を避けるために短距離ミサイルとみられる誘導弾を発射したものとみられています。
韓国軍は北韓のこうした動きがさらなる軍事挑発につながる可能性もあるとして、監視態勢を強化しています。