北韓が2日連続で発射した短距離ミサイルとみられる誘導弾について、韓国政府関係者が北韓が開発している「多連装ロケット砲」の可能性を指摘する一方、国防部はこれを否定しています。
韓国政府関係者が19日、明らかにしたところによりますと、北韓が18日と19日に発射したのは、射程距離160キロの短距離ミサイルKN-02の可能性が高いものの、北韓が開発を進めているとされる300ミリ多連装ロケット砲を試験発射した可能性もあると指摘しています。
北韓が現在保有している短距離ミサイルで射程距離が100キロを越えるのはKN-02だけで、開発中の300ミリ多連装ロケット砲はさらに射程距離が長いものと推定されています。
300ミリ多連装ロケット砲の射程距離は現在はっきりしていませんが、100キロを越える場合、北韓としては韓国の首都圏よりさらに南の地域も攻撃できる新たな武器を手に入れることになります。
これに対して、国防部の報道官は20日、300ミリ多連装ロケット砲はまだ開発の段階にあるとしたうえで、「実戦配備している可能性は低く、北韓が2日連続して発射した誘導弾が300ミリ多連装ロケット砲の可能性は低い」との見方を示しました。