開城工業団地への韓国企業関係者の訪問に関連して、北韓が間接的に行なった許可方針の提案を韓国側が拒否したとして、韓国の野党が批判していることに対し、統一部は、提案を拒否したのではなく、直接統一部に提案すべきであるとの立場を伝えたとしています。
開城工業団地に残った製品などを持ち帰るため、韓国企業関係者が団地を訪問する問題で、韓国の野党・民主党の議員が21日記者会見し、「北韓は北京の民族経済協力連合会を通じ、訪問を許可すると統一部に提案したが、統一部はこれを拒否した」と述べ、統一部の対応を批判しました。
これについて、統一部の関係者は、北韓が民族経済協力連合会を通じて訪問を許可する方針を伝えてきたのは事実だとしながらも、「提案を拒否したわけではなく、北韓当局は、民族経済協力連合会に対してではなく、統一部に直接提案するのが適切だという立場を伝えた」と述べました。
韓国政府としては、北韓が本当に訪問を許可する方針であれば、韓国政府が提案している当局間の対話に応じないのはおかしいとの立場を示しています。