今月10日にラオスに到着し、移民局に収容されていた未成年者を含む脱北者9人が国外に追放され、中国を経由して北韓に強制送還されたと、韓国の大手日刊紙が伝えています。
韓国の東亜日報は、強制送還されたのは、15~23歳の男女9人と、すでに移民局に収容されていた脱北者3~4人の合わせて十数人で、27日にラオスから国外追放の処分を受けて中国に出国し、翌日28日には北京から北韓の航空便で北韓に強制送還されたと伝えています。
韓国政府は、ラオスから国外追放された脱北者について、第三国に出国できるよう中国政府に強く要請していましたが、脱北者はラオスで中国のトランジットビザを申請するかたちでラオスを出国し、中国には入国しない通過の形で北韓に強制送還されたとみて、確認を急いでいます。
ラオスは、脱北者が韓国に入ってくるルートの一つですが、北韓は中国や東南アジアの国々に対し、脱北者を摘発した場合は北韓に送還するよう強く求めていて、ラオスが北韓の要求を受け入れた形となりました。