韓国では、5月に30度を超える日があるなど、夏の訪れが早くなっていますが、ことしに入ってからの電力供給の余裕を示す、電力予備率が10%を下回る日がほぼ3日に1日となっていて、去年より電力不足が深刻になっています。
電力統計情報システムなどが30日、発表したところによりますと、ことしに入って今月29日までの149日間で、電力予備率が10%を下回ったのは55日で、ほぼ3日に1日の割り合いになっています。
また、去年の同じ期間の41日と比較しますと、ことしはすでに去年より14日も増えています。
電力予備率が10%を下回った日数は、2009年に9日だったものが2010年に46日、おととし51日、去年129日と急激に増え続けています。
ことしは例年より夏が早く訪れて、気温の高い日は秋まで続く見通しのほか、不良部品の問題で一部の原子力発電所の運転が停止していることなどから、ことしの夏の電力不足はさらに深刻になりそうです。