国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、31日、脱北者の若者9人が潜伏先のラオスで拘束され、北韓に強制送還されたことを確認し、北韓当局に対して、9人の安否の確認を求めました。
国連人権高等弁務官事務所が31日、定例記者会見で明らかにしたところによりますと、9人は全員孤児で、このうち5人程度が未成年ということで、潜伏先のラオスで拘束され、中国を経由して北韓に強制送還されたということです。
このため、国連人権高等弁務官事務所では、北韓に対して、9人の安否確認ができるよう国連調査団との接触を認めるよう求めました。
難民高等弁務官事務所の報道官は、「厳しい処罰や虐待を受ける可能性が高い」と指摘し、「危害を受ける恐れがある国に送還しないとする難民保護の原則が尊重されなかった」として、中国とラオスの措置に深い失望の念を表明しました。