韓国の核燃料の再処理などを制限した韓米原子力協定の改定に向けて、韓国とアメリカは3日、2日間の日程で、7回目の協議をソウルで始めました。
韓米原子力協定については、韓国とアメリカが4月の協議で、来年4月に期限が終わる原子力協定を現行のまま2年間延長し、6月から3か月に1回、争点となっている核燃料の再処理などについてさらに協議を続けていくことで合意しています。
協議にあたって、韓国は、使用済み核燃料の貯蔵スペースが2016年以降は飽和状態になることもあり、使用済み核燃料の再処理や原発の燃料である低濃縮ウランの独自生産を認めるよう求めていますが、アメリカは、韓国が求めているのは核兵器製造に関連する技術だとして、否定的な姿勢をとっています。
きょうの協議で、韓国側は、「韓国とアメリカの関係はアジア太平洋地域のリンチピン、つまり、共同の外交政策目標を達成するのに必要なパートナーだ」と述べ、「こうした関係が協議にも反映されることを希望する」と強調しました。
これに対して、アメリカ側は、「両国関係は広範な分野にわたっていつも円満だった。こうした関係を強化するためにも技術的で経済的な解決方法を探るために努力していきたい」と語りました。
韓国政府としては、先月の韓米首脳会談で、朴大統領がオバマ大統領に伝えたように、ウランを安定的に確保し、韓国の原発の輸出競争力を確保することに重点を置いて協議を進めていく方針です。