韓国では、気温の高い状態に伴って電力消費が増え、電力供給の余裕を示す予備電力が5日は一時300万キロワット台にまで下がり、第2段階の電力警報の「関心」が発表されるなど、電力供給への懸念が続いています。
電力取引所によりますと、韓国の5日の予備電力は、午前11時すぎに一時350万キロワットを下回って供給できる余裕が減り、電力警報では第2段階目の「関心」が発表されました。
電力警報は正午すぎにはすべて解除されましたが、再び電力警報第1段階目の「準備」が発表されました。
電力警報が発表されたのは、3日連続となっています。
電力取引所は、さらに予備電力が落ち込む場合に備えて、300万キロワットの電力を確保していますが、気温の高い状態は来週まで続くものと見ていて、積極的な節電を呼びかけています。
韓国では全国の原子力発電23基のうち、性能試験証明書を偽造した部品を使用したことが明るみに出た2基を含む10基が、点検などで運転を停止している状態が続いています。