潜伏先のラオスで身柄を拘束された脱北青少年9人が中国経由で北韓に強制送還された事件について、北韓は5日、韓国による‘誘引拉致’の行為だとして非難するとともに、首謀者の処罰を求めています。
これは、北韓の朝鮮中央通信が5日、朝鮮赤十字会が発表した談話として伝えたものです。
それによりますと、談話では、「最近、わが国の青少年を誘引拉致し、韓国側に集団で連れ去ろうとする人倫に反する蛮行事件が発生した」として、「犯罪行為について謝罪するとともに、事件の首謀者を厳重に処罰すべきだ」と主張し、韓国とアメリカの支援団体などを非難しました。
これに対して、韓国統一部は5日、「全くあきれた話だ」として遺憾の意を表明するとともに、強制送還された9人の生命と安全を保障し、不当な処罰や待遇をしないよう改めて強く求めました。