韓国が提案していた当局者間の会談に応じない姿勢を示してきた北韓は6日、2000年の南北首脳会談で採択された南北共同宣言から13年になる15日を前に、閉鎖状態となっている開城工業団地の正常化や、中断している金剛山観光の再開に向けて、当局間による南北会談の開催を提案しました。
これは、北韓の韓国に対する窓口機関である祖国平和統一委員会が6日正午前に発表した特別談話で明らかにしたものです。
談話では、開城工業地区の正常化や金剛山観光の再開に向けた、南北当局間の会談の開催を提案しているほか、南北離散家族の問題について、「別れ別れの家族や親戚の再会など、人道主義問題についても協議できる」と述べて前向きな姿勢を示し、会談の場所や日程については、「韓国側の都合に合わせる」としています。
また、談話は、2000年の南北首脳会談の6.15共同宣言や自主、平和統一、民族大団結の祖国統一3大原則を盛り込んだ1972年の7.4南北共同声明を記念する行事について、南北が共同で開催することを提案しています。
さらに、北韓は韓国当局が提案に応ずれば、こうした懸案を円満に解決するため、途絶えている板門店の南北通信ラインを復活させる用意があることも明らかにしました。