先月9人の脱北青少年がラオスから追放され、北韓に強制送還されたあと、ラオス韓国大使館の隠れ家に逃れていた脱北者18人が4日、大使館や大使公邸へ居場所を移し、外交当局が近いうちに全員を韓国入りさせるために努力していることがわかりました。
これは、外交消息筋が6日明らかにしたものです。
それによりますと、韓国政府としては、脱北者18人の安全を考慮し、大使館などに居場所を移すことを急きょ決定したもようで、18人の中には10代の少年も含まれているということです。
朴槿恵（パク・クネ）大統領は今月3日に開かれた首席秘書官会議で、ラオスなど第三国を経由する主要な脱北ルートが損なわれないよう、留意しながら対策を立てるよう指示していて、今回の措置はこうした指示によるものとみられます。
一方、韓国政府から派遣された韓国・ラオス議員連盟の韓国側会長を団長とする特使団は6日、ラオスの首都ビエンチャンに到着しました。
特使団は、今月11日までラオスに滞在し、ラオス人民革命党の指導部やラオス政府の当局者と会談し、今回の脱北者強制送還をめぐる韓国政府の立場を伝えるほか、脱北者が安全に韓国入りできるよう、ラオス政府に協力を求めることにしています。