12日にソウルで開催される南北当局会談について、アメリカ政府は歓迎の意を示しながらも、米朝間の対話については北韓の非核化が先行されなければならないとのこれまでの原則を改めて示しました。
これは、アメリカ国務省の報道官が10日、明らかにしたものです。
そのなかで、この報道官は、「アメリカは南北が開城(ケソン)工業団地の問題など様々な懸案についての対話を行うことで合意したことを歓迎する」としたうえで、アメリカと北韓との間の対話については、「南北間の対話とは別の問題だ」と話しました。
また、「アメリカはこれまで北韓との関係改善に前向な姿勢を示してきた。ただし、北韓が国際義務を遵守するための確実な行動に出る意志を明確にすることがその前提だ」と強調しました。
アメリカとしては、北韓がアメリカの食糧支援を受ける代わりに、核開発の停止や核査察などを受け入れるとした去年2月の合意を破棄して以来、途絶えたままの米朝対話の再開について、今月12日から開かれる南北当局会談の成り行きをみながら判断するとみられます。