先月中国を訪問した金正恩第1書記の特使は、習近平国家主席に会った際、北韓を核保有国として認めるよう求めていたもようです。
これは韓国の与党消息筋が16日に明らかにしたものです。
この消息筋は、金正恩第1書記の特使として先月中国を訪問した崔竜海総政治局長は、核開発と経済再建の並行路線を正当化しながら、アメリカとの交渉を有利に進めるため、習国家主席に対して、北韓に核保有国としての地位を認めるよう求めたもようだと語りました。
また、習近平国家主席に手渡した金正恩第1書記の親書にも、こうした内容が盛り込まれていた可能性が高いと指摘しています。
今月7日と8日に行なわれた米中首脳会談で、両首脳は北韓を核保有国として認めず、核開発も容認しないとの立場を示しましたが、中国が北韓を核保有国として認めない方針を公式に示したのは、崔竜海総政治局長の要求に関連したものとも見られています。
中国は今月27日に予定されている韓中首脳会談でも、北韓の核問題では断固とした立場を示すものと予想され、両国は首脳会談で採択する共同声明に、韓半島の非核化を明記する方向で調整しているということです。
一方、北韓北東部の豊渓里にある核実験場では、最近、活発な人の動きが観測されていて、韓国軍関係者は、「さらなる核実験を準備している兆候の可能性もある」と分析し、さらに監視を続けています。