北韓が高官級の対話をアメリカに提案したことについて、アメリカ政府は16日、「まずは北韓が国際社会の義務を果たすことが必要だ」との従来の立場を重ねて表明しました。
これは、アメリカ国家安全保障会議の報道官が声明を発表して明らかにしたものです。
この声明では、「アメリカは対話を重視している」としたうえで、「アメリカは最終的に非核化を実現するための信頼できる対話を望んでいる。そのためには北韓が国連安保理の決議を遵守するなど、国際社会の義務を果たす必要がある」としています。
また、北韓に対して、「アメリカは北韓を言葉ではなく行動で判断する。北韓が国際社会の義務を果たす準備ができていることを示す措置を取ることを希望する」と求めています。
これは、北韓が国際社会の義務を果たすと約束することが対話の前提だとするオバマ政権の方針を再確認したもので、事実上北韓の提案を拒否した結果となりました。
一方、韓国とアメリカ、日本の6か国協議首席代表は19日にワシントンで会同し、北韓の核問題への今後の対応などについて協議することになっています。