韓国では、男性が被害を受ける軍人または軍属の性犯罪が増えていることから、軍刑法を改正して、男性が対象であっても強姦罪を適応するなど、性犯罪の処罰を厳しくすることになりました。
国防部が去年国会に提出した資料によりますと、2010年と11年の2年間に、軍人または軍属が関与する性犯罪がおよそ490件発生していて、そのうち男性が被害者となったものが135件と30%近くを占めて増えてきています。
このため、韓国軍では軍刑法を改正して、軍隊における性犯罪の処罰を一層強化したもので、性犯罪の被害者として、男性も対象とし、今後は被害者が男性でも強姦罪が成立することになりました。
また、これまでは強制わいせつ罪を適用してきた犯罪も強姦罪を適用するほか、性犯罪を親告罪の適用から除外して、被害者の告訴がなくても処罰できるようにするなど、処罰を厳しくしています。
軍隊における性犯罪については、加害者が上級者で被害者が下級者のケースが多いほか、同性同士での性犯罪は羞恥心から被害届けが出にくいことなどから、対策を求める声が高まっていました。