北韓全土が射程距離となる長距離の空対地ミサイルとして、韓国空軍は、ドイツ製の『タウルス』ミサイルを導入することになりました。
これは防衛事業推進委員会が19日に決めたものです。
『タウルス』は、射程距離が500キロ、速度はマッハ0.9と音速に近い速度で飛行し、厚さ6メートルのコンクリートも貫通することができ、 標的に到達する誤差はわずか数メートルで、北韓の地下軍事施設だけでなく、ミサイル基地なども正確に攻撃することができます。
韓国空軍の主力戦闘機F-15Kに搭載する今の空対地ミサイルは、射程距離が270キロとなっていて、『タウルス』はほぼ倍近く、北韓の領空に入らなくても北韓全土を攻撃することができます。
防衛事業庁では、長距離空対地ミサイルとして、アメリカの『ジャズム(JASSM)』も検討していましたが、輸出の承認が得られずにドイツの製造メーカーと交渉していたもので、技術の導入などについて協議したうえで近く最終決定し、2014年までに170基導入するとしています。