カンボジアの首都プノンペンで開かれていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は23日、北韓の開城にある遺跡地区を世界文化遺産に登録することを決めました。
開城は高麗王朝の首都で、王宮跡や城壁、教育機関の成均館、王陵などの遺跡が残っています。
ユネスコの諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は開城にある遺跡地区について、「高麗王朝が仏教から儒教に移行する時期の文化的、精神的、政治的な価値を内包している」として登録を勧告していました。
北韓の世界遺産は、2004年に平壌近郊の高句麗古墳群が登録されていて、これが2番目です。
北韓は開城の遺跡地区について2007年に世界遺産登録を申請しましたが、翌2008年に保留判定を受け、去年再び登録を申請していました。