ミサイルの開発を続けている北韓は、イギリスの兵器商に中長距離ミサイルの販売を持ちかけていたもようです。
これは、アメリカの北韓専門メディア、NKニュースが26日、国連の報告書を引用して報じたものです。
それによりますと、北韓のヘソン貿易会社は、イギリスの兵器商に射程3500キロの中長距離ミサイルの販売を持ちかけていたということです。
北韓が販売しようとした兵器リストには、衛星航法装置電波妨害機や多連装ロケット砲も含まれていて、1基当たり最低1億ドルの中長距離ミサイルを少なくとも3基以上購入することが売買の条件となっているということです。
北韓は、これまでにもスカッド級ミサイルを中東の国に販売してきましたが、中長距離ミサイルについて、欧米の兵器商に販売を提案したのは異例のことです。
北韓が保有する中距離ミサイルは、2010年に公開した「ムスダン」しかなく、まだ発射実験は行われていません。
北韓の今回の提案について、専門家は、今後取引する可能性のある販売先の反応を試すためのものだとみています。