韓国の女性人口が年々増えていて、ことしの統計ではかぎりなく50%に近づく一方、経済活動への参加が男性と比較して大きく下回るなどの課題が山積しています。
統計庁が27日にまとめたところによりますと、今年の韓国の総人口は、去年より0.4%増えて5022万人となっていて、このうち女性は2508万人と、49.955%と限りなく50%に近づいています。
女性人口は、1980年に49.5%だったものが、2010年には49.9%まで達して年々増えてきていて、ことしは限りなく50%に近づいたことになります。
一方、女性の大学進学率は74%で、すでに4年前から男性を上回り、政府官庁に勤務する女性職員の割合が2015年には男性を上回ると予想されるなど、女性の社会的進出も着実に進んでいます。
これに対して、女性の経済活動の参加率をみますと、去年で50%と2人に1人にとどまって、男性より20%以上も低いほか、女性の月平均賃金は男性の70%にすぎず、今後、女性の社会的地位を向上させるほか、経済活動をさらに活発化させるなど、解決すべき課題が山積しています。