北韓との対話の条件について、アメリカ政府は27日、北韓が2009年から拒否しているIAEA=国際原子力機関の査察の受け入れを挙げ、北韓としては受け入れ易い条件だして、6か国協議の再開に向けて、北韓の今後の出方が注目されています。
アメリカ国務省のズムワルト副次官補代理は27日、アメリカ議会下院・外交委員会の公聴会に出席し、6か国協議についてふれ、「北韓が国際的な義務を履行することに真剣になっていることが見えなければ、私たちは再開に取り組むつもりはない」との考えを示しました。
また、ズムワルト副次官補代理は、非核化に向けた具体的な行動として、北韓が2009年から拒否しているIAEA=国際原子力機関の査察を受け入れることを挙げています。
IAEAの査察については、去年2月の米朝直接協議で、北韓がアメリカの食糧支援の条件として受け入れる用意があると表明していたもので、北韓としても比較的受け入れ易い条件との見方が出ています。
また、韓国とアメリカは、北韓との対話の条件について、当初より柔軟に対応することで、意見が一致していると伝えられ、中国政府も6か国協議の再開を強く求めていることから、北韓がどのような対応を示すか、注目されます。